ヒトのカラダが錆びる?
私たちにとって空気中の酸素は、生きるために不可欠ですね。また取り込んだ酸素の一部は活性酸素となり、体の中の病原体や毒物を排除するなど、様々な役割をもっています。しかし体内で増え過ぎた活性酸素はとても強力な酸化力をもっており病原体や毒物だけでなく、体の細胞までも酸化してしまうといわれています。
つまり酸化とは体が錆びていくようなものです。
強すぎる活性酸素は血管が錆つかせ、血管が硬くしてしまい、動脈硬化を引き起こす要因となります。また糖尿病や高脂血症、肝臓の機能低下、がんといった生活習慣病や、白髪、しわ、しみなどの老化の原因ともいわれています。
こうした病気や老化の原因が酸化ストレスであるのなら、酸化ストレスをコントロールすることで、それらを予防や遅らせることができると思われます。
岐阜大学教育学部の今井一博士らの研究グループでは、天然ラジウムから放出される放射線が、活性酸素による血液の酸化を抑える効果があることを発見しました。
抗酸化作用が確認できた!
今井博士らの研究グループは、岐阜県中津川から採掘された天然ラジウムを使ったシリコンシートに抗酸化作用があることを確かめるために、血液中の血清アルブミンに着目しました。
血清アルブミンとは、酸化ストレスから体を守る血液中のタンパク質で、自らが酸化されることで体の酸化を抑えています。酸化されていないアルブミンを還元型アルブミンと呼び、酸化されたアルブミンは酸化型アルブミンといいます。
日常生活では、生じた活性酸素は体内で作られる抗酸化作用を持った酵素により解消されるため、酸化型アルブミンが増えることはありません。
しかし激しい運動やストレスなどで活性酸素が増えすぎて、抗酸化作用をもった酵素だけでは対応しきれなくなると、体の酸化を抑えるため還元型アルブミンが動員され、酸化型アルブミンに変化するのです。また加齢や疾病などにより酸化型アルブミンの割合が増加することが知られています。
つまり、血液中のアルブミンのうち、酸化型アルブミンの割合が高ければ、それだけ強い酸化ストレスにさらされている、逆に低ければ酸化ストレスを抑えられていることを示す証拠になります。
今井博士らの研究グループは、天然ラジウムラバーシートが酸化ストレスを緩和できるか確かめるための実験を行いました。
天然ラジウムが血液の酸化を抑制した!?
被験者として実験に参加してくれたのは中高年男女 12名(男6、女6)(平均年齢60.3歳)
つげ石材の天然ラジウムを使った低線量放射線ラバーシートを敷布団に18枚敷き1週間ほど就寝時に使用しました。ラバーシートを使用した場合としなかった場合の合計2週間のうち血液検査を行ない、血中の血清アルブミン値を測定し、酸化・還元状態を分析しました。
その結果は低線量放射線ラバーシートを使用した場合に約26%前後の酸化アルブミン値が約24%前後に変化しました。つまり酸化アルブミン値が2.2%ほど減少したことを示します。

血液サラサラに?酸化した血液が抑制された
採取された血清アルブミンの分析を行ったところ、天然ラジウムラバーシートを使った場合に、酸化型アルブミンの割合が有意に低くなりました。
激しい運動や過度のストレスなどで血清アルブミンに大きな影響が現れることは知られていましたが、酸化アルブミン値が有意に減少することは予想以上の結果といえます。
これは天然ラジウムが酸化ストレスを緩和させることができたことを意味しています。
酸化した血液が減少するということは血流の流れに影響を与えることが考えられ、わかりやすくいうならば"血液サラサラ"の状態といえるかもしれません。
それは酸化ストレスによる動脈硬化、糖尿病や高脂血症、肝臓の機能低下、がんといった生活習慣病に効果が期待できるとともに、白髪、しわ、しみなどの老化の原因を抑制することでアンチエイジングにつながるといえます。
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